(本文はB5判 横書き)
第三回凌霜謠曲會豫告
時 日 昭和三年五月二十七日(第四日曜日)午後一時始
時間勵行 睛雨不論
場 所 三 菱 倶 樂 部 大阪市西區西長堀五丁目一一
市電玉造橋下車、玉造橋南詰東入
番 組 蘆刈、盛久、熊野、櫻川、葵上
本會も會員諸兄の御盡力により第三回を開催することになりました。三月の例會は都合に
より中止の止むなきに至りましたがどうか不悪。今度の會は初夏の候でもあり少し趣考をか
へて、面白く半日を過ごして頂く爲めに番數も五番とし、其他謠に關した仕舞なり、囃子な
り御秘藏の隱藝の虫干しをして頂き、少し熱いですがすき焼鍋でもつつきながら、愉快に談
笑の中にゆっくりと夕食を共にして、名論卓説でも承りたい思って居ります。同好の會員諸
兄はお心安い方を御誘引下さいまして初心者も老練者もそんなことに頓着なくご出席下さい。
來て頂けばお判りの如く、極打ちとけた、心のおけない愉快な會合です。かくして第一回よ
り第二十二回の新進氣鋭の方までの連衡を造るのも亦快事の一つではありませんか。其御心
算で老い若きも御出席下さい。
幹事 長谷川輝世鷙( 2) 時安一郎 ( 5) 吉川 貢 ( 9)
大平 千吉 (11)
大久保銀太郎(11) 伊藤 則忠 (11)
井上 和吉 (12) 栗岡 治作 (15) 吉田 英三郎 (18)