(原文はB5判 縦書き3段組み)
東 京 凌 霜 謡 会
◇一月謡初めは一月二十五日（第四土）午後一時より日立大崎寮にて開催した。暖かい二階の
落ち着いた日本座敷で鼓の音もまじえ正月らしい気分を満喫した会合となりました。
参加者十二名。
◇二月例会は二月二十二日（第四土）午後一時より交詢社にて開催。新入会員参加により会の
意気大いに上がる一日でした。新会員は昭和七年卒の石井千澄氏で、もと日本光学で長く吉
田長弘師について勉強されたベテランです。当日参加者九名。
◇三月例会は休日の関係で第五土の三月二十九日交詢社にて開催。底冷えのする寒い春となり、
欠席者多く参加者は九名。
〔出席者〕（一～三月）
中田あや（故友次郎氏夫人）、高田小園（故透氏夫人）、安村慶次郎、岡田茂義、三木静雄
（以上昭4）、北岡源太郎（昭5）、石井千澄（昭7）、大久保治一（昭11）、吉野正二（昭12）、
戸野本時彦、渡辺藤四郎（以上昭13）、吉田誠（昭14）、滝野晋（昭28）、大角征矢（昭29）
番 組
◇一 月
神 歌 翁 岡田 千歳 大角
ツレ 大角
高 砂 シテ 岡田 ワキ 安村
箙 シテ 大久保 ワキ 吉野
子方 渡辺
貫之 高田夫人
草子洗小町 シテ 北岡 ワキ 滝野
ツレ 吉田
求 塚 シテ 三木 ワキ 大久保
（一 調） 玉の段 安村 高田夫人
車 僧 シテ 戸野本 ワキ 大角
◇二 月
難 波 シテ 安村 ワキ 渡辺
巴 シテ 北岡 ワキ 吉野
雲林院 シテ 三木 ワキ 岡田
花 月 シテ 石井 ワキ 渡辺
（独 吟） 求 塚 三木
(水火の責めに･････より キリまで)
子方 吉野
海 士 シテ 滝野 ワキ 大角
◇三 月
ツレ 中田夫人
源氏供養 シテ 大角 ワキ 大久保
ワキツレ 安村
藤 戸 シテ 三木 ワキ 岡田
ワキツレ 渡辺
ツレ 北岡
昭 君 シテ 安村 ワキ 石井
祝言 午後五時 （渡辺 記）