(原文はB5判 縦書き3段組み)
東 京 凌 霜 謡 会
◇四月例会は四月十八日(第三土)午後一時より交詢社にて開催、三田長老が四月十二日
米寿のお誕生日を迎えられ、お祝いを申し上げた。
番 組
杜 若 シテ 中田夫人(故友次郎氏夫人) ワキ 安村慶次郎(昭4)
大納言 安村慶次郎
内侍 中村夫人(故新三郎氏夫人)
法皇 渡辺藤四郎
大原御幸 シテ 松山 緑(昭5) ワキ 三木静雄(昭4)
独 吟
勧進帳 安村慶次郎
子方 岩田 映
ツレ 中村夫人
祝言 午後五時 夕食をして解散
なお、三田三郎氏より長寿訓をいただいたので御披露します。
日 常 訓 健 康 善 行 信 仰 処 世 訓 超 然 任 天 悠 然 楽 道 厳 然 自 粛 靄 然 接 人 敢 然 持 己 泰 然 処 難 |
◇五月例会は、三田三郎長老の米寿のお祝い会をかねて、五月九日(第二土)午後一時
より、安村様のお世話により日立小石川別館にて開催されました。当日は絶好の五月
晴れに恵まれ、東京の真中とは思われない静閑なお屋敷で盛大な会合となりました。
番 組
ワキツレ 小林吉夫(昭4)
井 筒 シテ 丸山語郎(大14) ワキ 中田あや(故友次郎氏夫人)
ツレ 岡田よし子(茂義氏夫人)
独 吟
起請文 三木静雄
猩 々 シテ 三田三郎 ワキ 高田小園(故透氏夫人)
庭で記念撮影をしたのち祝賀会に移りました。
白石秀男君(昭13)も席上にかけつけてくれ賑やかな会合になりました。
◇六月例会は六月六日(第一土曜)午後一時より銀座交詢社にて開催、参加者は八名。
番 組
東方朔 シテ 安村慶次郎(昭4) ワキ 渡辺藤四郎(昭13)
ワキツレ 三田三郎(大5)
ツレ 安村慶次郎
班 女 シテ 中田あや(故友次郎氏夫人) ワキ 渡辺藤四郎
ワキツレ 三田三郎
トモ 安村慶次郎
胡蝶 中田あや
頼光 三田三郎
土蜘蛛 シテ 小林吉夫(昭4) ワキ 渡辺藤四郎
祝言 午後五時 夕食をして解散
(幹事 渡辺藤四郎記)
(転写注) 4月例会「大原御幸」局役の中村夫人の夫君の名前「信三郎」を「新三郎」に訂正。
役名「大納言」と「局」は同一役のため、「局」を「内侍」に訂正。
「大納言」と「内侍」のお役「安村氏」と「中村夫人」は逆かもしれない。
独吟「勧進」を「勧進帳」に訂正。