(原文はA4判 縦書き3段組み)

           凌霜謡会(観世流)

             ▽・・・・夏の例会・・・・△

 

と き  68日(土)

 ところ  大阪凌霜クラブ

  令和最初の会は東京・名古屋・氷上・綾部・淡路などの遠方から、また見学者2

   含め42名(内、女性12名)が集まりました。

  当会の世話役を永く勤められた尾島洋三氏(42法)の訃報が謡会の直前に入り急遽

 「追善謡会」とし、初めに全員で黙禱を捧げてご冥福をお祈りし、最後の付祝言を取

 やめ追加として「江口」のキリを謡いました。

  朝10時に開始し夕方5時過ぎまで素謡14番、連吟2番を謡う。女性のみの素謡「草子

 小町」や連吟「敦盛」は美しいハーモニのなかにも力強さが感じられ、最近の女性陣の

 活躍は目覚ましいものがあります。

  謡会終了後の懇親会は、前田会長のご挨拶の続き長老の東谷氏の乾杯で始まり、謡

 のさわやかな余韻の残る中あちこちで楽しい話の輪が広がり和やかな雰囲気に包まれま

 した。

  有志の方から頂いた神大能楽部への活動支援金を前田会長から現役能楽部の幹事長

 授与し、幹事長の酒井さんからお礼の言葉と部活状況や新入生1名獲得の経緯と紹介

 ありました。

  参加者による色々な話の最後に八十嶋さんによる昨年彦根城での練習部会時の尾島さ

 との思い出話で中締め、お開きにしました。

  次回の新春例会は、令和2111日(土)大阪凌霜クラブで開催予定。多数の参加

 をお願いします。

 

番 組

 素謡・・・・難波、屋島、千手、定家、花筐、鉄輪、大江山、氷室、頼政、草子洗小町、

     雲林院、隅田川、玄象、鞍馬天狗

 連吟・・・・敦盛、嵐山(学生)

 追加・・・・江口キリ

 

出席者

 卒業生 37

  井川一宏(前顧問教官)、東谷 晟、北畠節也(昭31)、堤 文男(昭33)、

  福田好男(昭36)、前田紀一郎、久下昌男(昭38)、佐々木肇宏(昭39)、

  黒田昌吾、段野治雄、戸次威左武(昭40大林治郎、楠田美樹、永江幹雄、

  林 耕作、小野山久美子(昭41)、三宅 晃、川上勝美(昭42)藤本吉郎、

  大島浩子、草壁美代子、安藤幸雄(昭43)、湯朝憲之、向濱幸雄、八十嶋敦子(昭44)、

  川邊利招、武内安雄、高島千明(昭46)、河野 豊、中崎和美(昭47)、飯田博江、

  三崎典子(昭49)、長永恭子(昭52、伏見和政(昭54)、西川孝夫(12法前)

  金子愛子(平25

 現役学生  3

  酒井泉緒(3年)、荒瀬啓仁(2年)、田中泉弥(1年)

                                  (経・安藤幸雄)

   

   (転写注)  出席者氏名の一部に誤植がありましたので、訂正しました。

         (S54) 「伏見和正」⇒「伏見和政」


  以下は安藤氏が本HPに投稿された内容です。会誌「凌霜」の記事は字数制限の関係上一部割愛、変更

 されています。また当日の集合写真は、会誌「凌霜」では割愛されました。本HPの「アルバム」ページ

 に収録されていますので、そちらをご覧ください。

 

                         凌霜謡会(観世流)

                            夏の例会 △

 とき   令和元年68日(土)

 ところ  大阪凌霜クラブ

 

 令和最初の凌霜謡会は卒業生37名、現役学生3名、見学者2名の合計42名(女性12名)が

集まり、相変わらずの大盛況となりました。京阪神の会員に加え 東京、名古屋、氷上、

綾部、淡路などの遠方からの参加がありました。

  今回は当会の世話役を永く務めてこられた尾島洋三氏(S42)の訃報の連絡が謡会の直前

に入りましたので急きょ「追善謡会」の形式に切り替えて、初めに全員で黙祷をささげてご

冥福をお祈りし、最後の付祝言の予定を取りやめて“追加”として「江口」のキリを全員で

謡い納めました。

  また今回の謡会で特筆すべきは2名の見学者をお迎えしたことです。S41の神戸大の卒業生

とそのご友人が凌霜謡会に非常に興味を持たれて見学をされました。今までに謡曲のご経験

が全くないにもかかわらず凌霜謡会にご興味をお持ちいただいたことは我々凌霜謡会にとっ

てもまた能楽界全体にとっても大変ありがたいことであり、大歓迎のことでありました。謡

会は朝10時に開始し、途中昼食休憩25分をはさみ夕方5時過ぎまで素謡14番、連吟2番を力強

く謡いあげました。日頃のご精進・ご研鑽の結果の現れか、回を重ねるごとに皆さんの謡が

力強く、レベルが向上しているように感じられました。なかにはプロ並みの力のある謡や学

生時代をそのまま思い出される迫力のある謡などがありました。そしてほぼ全員で謡う地謡

は地頭のもとで調子や音程の統制の取れた迫力のある地謡でした。また女性のみの素謡「草

子洗小町」や連吟「敦盛」は美しいハーモニーのなかにも力強さが感じられ、最近の女性陣

の活躍は謡曲の上においても目覚ましいものがありました。

 

 謡会終了後の「懇親会」は前田紀一郎会長のご挨拶に続き、参加者の中での最長老である

東谷晃氏の乾杯の音頭で始まりました。謡会の後の充実感のあるさわやかな余韻の残る中あ

ちらこちらで楽しい話の輪が広がり、笑い声の絶えない和やかな雰囲気に包まれました。当

日の受付で有志の方々から頂いた神戸大学能楽部の活動支援金を前田会長から現役能学部の

幹事長へ授与のあと、幹事長の酒井泉緒さんからお礼の言葉と現状の部活の状況や今年の新

入生1名獲得の経緯やその紹介があり、また東京から参加の向濱幸雄氏が東京凌霜謡会の現状

の活動状況、武内安雄氏からは謡曲愛好家広場のホームページの状況、黒田昌吾氏からは毎

月の練習部会の活動状況、戸次威左武氏からは10月に予定している“三井寺”での謡曲奉納

会のお話、久下昌男氏からは8年ぶりに声を出したご感想、三宅晃氏からは同期生だった亡

き尾島さんの思い出、金子愛子さんは卒業以来久しぶりの参加のご挨拶など次々と楽しいお

話が続き会場は大いに盛り上がりました。

  楽しい時間はあっという間に過ぎて、八十嶋敦子さんによる昨年の彦根城での練習部会の

時の亡き尾島さんとの思い出話のあとに中締めをしていただき「懇親会」をお開きにしました。

  次回の新春例会は令和2111日(土)同じく大阪凌霜クラブで開催を予定しています。

また沢山の方々の参加をよろしくお願いします。

 

 番 組

 素謡  難波、屋島、千手、定家、花筐、鉄輪、大江山、氷室、頼政、草子洗小町

    (女性のみ)、雲林院、隅田川、玄象、鞍馬天狗、

 連吟  敦盛(女性のみ)、嵐山(学生)

 追加  江口キリ

 

 参加者

 卒業生

  井川一宏(前顧問教官)、東谷 晟、北畠節也(S31)、堤 文男(S33)、

  福田好男(S36)、前田紀一郎、久下昌男(S38)、佐々木肇宏(S39)、

  黒田昌吾、段野治雄、戸次威左武(S40)、大林治郎、楠田美樹、永江幹雄、

  林 耕作、小野山久美子(S41)、三宅 晃、川上勝美(S42)、藤本吉郎、

  大島浩子、草壁美代子、安藤幸雄(S43)、湯朝憲之、向濱幸雄、

  八十嶋敦子(S44)川邊利招、武内安雄、高島千明(S46)、河野 豊、

  中崎和美(S47)、飯田博江、三崎典子(S49)、長永恭子(S52)、

  伏見和正(S54)、梅園健治(S61)、西川孝夫(H12法前)、金子愛子(H25

 現役学生

  酒井泉緒(3回生)、荒瀬啓仁(2回生)、田中泉弥(1回生)

                                          S43E 安藤幸雄 記)