(原文はB5判 縦書き3段組み)

            東 京 凌 霜 謡 会

    十一月例会

  一、(第一土)十三時より毎回と同じく新宿出光寮で開催、近藤長老以下十一名出席、

  下記五曲を朗吟、晩餐を共にして十九時散会。

    素  謡

 菊慈童   シテ 岩田 映(大9    ワキ 三田三郎(大5

 実 盛   シテ 丸山語郎(大14     ワキ 秋葉四郎(大9

   定 家   シテ 近藤得三(明43     ワキ 安村慶次郎(昭4

   葛 城   シテ 中田あや(大2故中田友次郎氏夫人) 

                    ワキ 高田尚子(大5故高田透氏夫人)

      ツレ 岡田茂義(昭4) 

 紅葉狩   シテ 吉田清二(昭4   ワキ 小林吉夫(昭4 

                      ワキツレ 安村慶次郎(昭4

     附祝言

二、会員高田尚子さん指導の若草会の発足二十五周年記念が十一月三日(文化の日)

四谷の若草舞台にて催され、当会よりは素謡「蟬丸」を以て参加したが、正に堂に溢

れる大盛会であった。                       以 上

 

 十二月例会(納会)

   本年の納会は四日(土)午後一時より毎回に同じく新宿区西大久保の出光寮で開催、

出席八名にて下記五曲を謡納めた。晩餐を共にして七時散会。

             素  謡

      ツレ 安村慶次郎(昭4

 巻 絹   シテ 小林吉夫(昭4  ワ キ 三田三郎(大5

      ツレ 中田あや(大2故中田友次郎氏夫人)

 鉢 木   シテ 近藤得三(大43   ワキ 吉田清二(昭4

 玉 葛   シテ 秋葉四郎(大9    ワキ 中田あや

      ツレ 丸山語郎(大14

 咸陽宮   シテ 安村慶次郎    ワキ 秋葉四郎

      ツレ 秋葉四郎

 山 姥   シテ 丸山語郎     ワキ 近藤得三

      附祝言

 本年中に臼井経倫(前会長)大橋義勝、西村二郎(前幹事)、宮尾亮三の四会員

ご逝去、今納会にて一同痛悼の念を新たにした。         (安村記

 

   (転写注) 11月例会「葛城」シテ「中田あや子」を「中田あや」に訂正、

          同人夫君名「友治郎」を「友次郎」に訂正(11月・12月例会とも)