(原文はB5判 縦書き3段組み)

            東 京 凌 霜 謡 会

  七月例会=七月十一日(第二土)午後一時より銀座交詢社にて開催した。当日は

 東京地方梅雨明けの暑い日であったが、参加者十一名で盛況であった。

    番  組

      ツレ 岡田茂義(昭4

 雨 月   シテ 伴健次郎(昭4      ワキ 安村慶次郎(昭4

      子方 三田三郎(大5

      義実 吉野正二(昭12

      頼朝 渡辺藤四郎(昭13

 七騎落   シテ 松山 緑(昭5       ワキ 丸山語郎(大14

 楊貴妃   シテ 中田あや(故友次郎氏夫人)  ワキ 高田小園(故透氏夫人)

      ツレ 丸山語郎

 蟬 丸   シテ 岡田よし子(茂義氏夫人)    ワキ 岡田茂義

 融     シテ 吉野正二          ワキ 渡辺藤四郎

    祝言 午後五時

  いつも無本でお見事な謡を聞かせていただいていた伴健次郎氏が、お仕事とお家庭

 の関係から七月末日にご移住になるので今回は最後の会となった。一同、同氏の健康

 と今後のご活躍を祈念して乾杯した。

   新住所 〒662 西宮市丸橋町X-XX             

 

  八月例会=毎年八月はお休みでしたが、今年は頑張って暑気払いをすることになり、

 八月八日(第二土)午後一時より交詢社にて開催しました。皮肉なことに、猛暑も一服

 で当日は珍しく涼しい日になりました。いささか当てはずれながら参加者七名、元気に

 全曲謡い納めました。

    番  組

      師長 渡辺藤四郎(昭13

      ツレ 松山 緑(昭5

 絃 上   シテ 安村慶次郎(昭4        ワキ 吉野正二(昭12

 敦 盛   シテ 吉野正二          ワキ 三田三郎(大5

 芭 蕉   シテ 松山 緑                          ワキ 丸山語郎(大14

      子方 三田三郎

 三井寺   シテ 高田夫人(故透氏夫人)        ワキ 渡辺藤四郎

 安達原   シテ 丸山語郎         ワキ 安村慶次郎

                         ワキツレ 吉野正二

     祝言 午後五時

     

 

  九月例会=九月十二日(第二土)銀座交詢社にて午後一時より。

  当日はさすがに秋風の爽やかな日となり、季節の変わりを感じる日であった。参加者九名。

      番  組

 三 輪    シテ 丸山語郎(大14     ワキ 渡辺藤四郎(昭13

       成経 小林吉夫(昭4

       康頼 渡辺藤四郎 

 俊 寛    シテ 三木静雄(昭4)      ワキ 三田三郎(大5

 井 筒    シテ 高田小園(故透氏夫人)    ワキ 三木静雄

       ツレ 安村慶次郎(昭4

 砧      シテ 中村道子(故新三郎氏夫人)  ワキ 岡田茂義(昭4

 阿 漕    シテ 安村慶次郎         ワキ 渡辺藤四郎

     祝言 午後五時、 夕食をして解散。

                             (幹事 渡辺藤四郎記)

 

  (転写注)  9月例会「砧」シテ中村道子の夫君名「信三郎」を「信三郎」に訂正。