(原文はB5判 縦書き3段組み)
凌 霜 謡 会
恒例の謡会を6月12日(土)大阪凌霜クラブで開催した。うれしいことに今回も東谷、川上両氏の
初参加があり、現役学生9名とともに総勢38名のにぎやかな会となった。素謡13曲と学生の連吟2曲を
無事謡い終えた。
なお、平成12年6月から毎回参加されていた佐野昭氏(昭31)が5月に逝去され、実直な謡を聞く
ことが出来なくなったのは誠に残念である。
現役学生の能楽部の活動には、衣装や能本、師範や囃方への謝礼など多額の資金を必要とする。
昨年から当会からも金銭的な支援を始めていたが、今回仕舞袴などの援助の申し出があった。会員に
協力を呼びかけたところ、平田氏から袴・着物・帯多数と仕舞のCDひと揃えを、原敏郎氏(昭36)
からは袴・帯・扇・謡本多数を寄贈され、早速部活動に役立つことになった。
さらに当会の元会員で平成元年に逝去された福光家慶氏(元法学部名誉教授)のご子息福光功氏
(昭39法)より、遺品の謡本や謡のカセットテープ・レコード盤一式のご寄贈があり、現役学生最
優先に、一部は当会員に役立たせていただいた。
このような会員の暖かい心を現役学生もしっかりと受け止めて、仕舞に謡に精進してくれることと
信じている。
次回は平成23年1月15日(土)を予定。
出席者
平田二郎(昭23)、諏訪秀行(昭29)、里井三千雄、服部龍治、東谷 晟、牧 千雄(昭31)、
上野孝純、林 哲夫(昭32)、堤 文男、西野公三(昭33)、久下昌男(昭38)、大良晃彦
(昭39)、黒田昌吾、段野治雄、戸次威左武(昭40)、大林治郎、楠田美樹、林 耕作(昭41)、
尾島洋三、川上勝美、丹羽啓裕、(昭42)、安藤幸雄、藤本吉郎(昭43)、川邊利招、高島千明、
一色俊哉、長谷川愛子、水本北斗、岩永貴裕、阪本康一朗、石原宗一郎、岩田 葵、岡崎幸子、
三島駿平(学生)
懇親会のみ参加 左鴻雅義(昭37)
番 組(素謡)
賀 茂 シテ=尾 島 ワキ=武 内
ツレ=丹 羽
芦 刈 シテ=安 藤 ワキ=藤 本
ツレ=川 上
敦 盛 シテ=東 谷 ワキ=川 邊
桜 川 シテ=楠 田 ワキ=林耕作
ワキツレ=西 田
小 督 シテ=大 良 ワキ=黒 田
ツレ=戸 次 トモ=段 野
百 万 シテ=西 川 ワキ=高 島
ツレ=西 田
三井寺 シテ=林哲夫 ワキ=諏 訪
子方=林耕作 ワキツレ=安 藤
雨 月 シテ=久 下 ワキ=西 野
ツレ=堤
連吟 西王母 女子学生
羽 衣キリ 男子学生
ワキツレ=黒 田
七騎落 シテ=上 野 ワキ=戸 次
子方=武 内
正 尊 シテ=牧 ワキ=黒 田
姉和=川 邊 義経=高 島
戀重荷 シテ=里 井 ワキ=平 田
ツレ=段 野
野 守 シテ=服 部 ワキ=堤
附 祝 言
(段野)
(転写注) 出席者の氏名の一部に誤植(竹内)がありましたので、(武内)に訂正しました。