(原文はB5判 縦書き3段組み)
東 京 凌 霜 謡 会
◇十月例会は、十月二十七日(第四土)午後一時より交詢社にて開催されました。当日は
秋晴れの良き日、新入会員を含めて十三名という久し振りの盛況でした。新会員は昭和29
年卒の大角征矢氏で神戸大学風韻会のOBである。老齢化した東京凌霜謡会に若い風を吹き
込むものと期待されます。
三 輪 シテ 安村慶次郎(昭4) ワキ 渡辺藤四郎(昭13)
ツレ 松山 緑(昭5)
トモ 安村慶次郎
井 筒 シテ 中田夫人(故友次郎氏夫人) ワキ 岡田夫人(茂義氏夫人)
紅葉狩 シテ 丸山語郎(大14) ワキ 大角征矢(昭29)
ワキツレ 戸野本時彦(昭13)
祝言 午後五時
◇十一月例会は会場の都合により第二土曜日の十一月十日交詢社にて開催。温かい小春日和
で十三名が出席、盛況であった。
番 組
夕 顔 シテ 高田夫人(故透氏夫人) ワキ 中田夫人
邯 鄲 シテ 三木静雄 ワキ 吉田 誠
ツレ 岡田夫人
◇十二月例会は本年納会として十二月八日(第二土)午後一時より交詢社にて開催。参加者
十三名。例年のとおり鉢木と猩々を謡い盛大な会合となりました。
番 組
ツレ 戸野本時彦
巻 絹 シテ 安村慶次郎 ワキ 吉野正二
ツレ 中田あや
玉 葛 シテ 中村道子(故新三郎氏夫人) ワキ 高田小園
自然居士 シテ 三木静雄(昭 4) ワキ 大久保治一
ワキツレ 大角征矢
猩 々 シテ 岡田茂義 ワキ 北岡源太郎
祝言 午後五時
終了後簡単な忘年会をして解散。
(渡辺 記)
(転写注) 12月例会「玉葛」シテ中村道子の夫君名「信三郎」を「新三郎」に訂正。