(原文はB5判縦書き3段組み)
東 京 凌 霜 謡
会
一、五月例会は第二土曜の十二日毎回通り新宿西大久保の出光寮で開催、臼井会長以下十名
出席、曲目及び演者下の通り。
素 謠
小鍛冶 シテ 近藤(明43) ワキ 飯田(大7)
ワキツレ 秋葉(大9)
頼 政 シテ 秋葉 ワキ 中田夫人(中田友次郎大2夫人)
杜 若 シテ 伴(昭4) ワキ 三田(大5)
子方 飯田
百 萬 シテ 田中(大11) ワキ 丸山(大14)
独 吟
大原御幸 丸山
鵜 飼 シテ 臼井(大4) ワキ 安村(昭4)
附祝言
二、五月十九日(土)会員岡田よし子さん(昭四卒岡田茂義氏夫人)東中野梅若能楽堂にて
能・道成寺を披かれ、よいお出来でありました。
会員、日塔治郎氏(明45卒第6回)昨年末より不例、東京都中央区聖路加病院にて加療中
のところ、病勢遽かに革り本月廿一日同病院にて逝去せられました(病名 食道癌)五月
廿三日、東京都世田谷区砧町の耕雲寺にて葬儀、同期の石井光次郎氏はじめ凌霜会員、如
水会員多数の会葬がありました。
東京凌霜謡会の長老会員、ご病気直前まで職分、浅見重信について稽古に励んでおられ
ました。心より哀悼、故人の冥福の豊かならんことを祈ります。 (五・二〇安村)