(原文はB5判 縦書き3段組み)

 

 

               凌 霜 謡 会  (神戸)

  

 恒例の凌霜謠会を昭和四十九年七月七日(日)午前十時から阪急六甲駅北出口、若林邸内

 

松泉館舞台で開催した。当日は参議院議員選挙投票日であったが、投票をすませた上で多

 

の諸氏が定刻に参集。夕刻までに予定通りの番組を終り、そのあとで懇親会を開いた。今

 

も宇治正夫先生のご参加をえたほかに神戸大学風韻会学生諸君の連吟があり、また鷲尾澄

 

様(凌霜昭和二八・故鷲尾一郎氏未亡人)と大村愛子様(鷲尾氏の令妹)の参加があって、

 

多彩かつ充実した謡会であった。当日の番組と役はつぎの通りである。

 

  (なお明年も同じ頃に会を開く予定です。ご案内洩れが多い事を申訳なく思っております。

 

ご希望の方は藤井宛に申出下されば幸に存じます。)

 

 

        素 謠

  

       ツレ 原  敏郎

  養 老      シテ 西尾 雄一    ワキ 藤井  茂

 

        連 吟

    天 鼓     神戸大学風韻会学生

 

       ツレ 内海  実

  通 盛      シテ 谷本  繁    ワキ 井口 宗敏

 

       ツレ 鷲尾 澄子

        千 手      シテ 大村 愛子     ワキ  内海  実

      

               成経 原  敏郎

                     康頼 柳原 仁哉

        俊 寛      シテ 井口 宗敏     ワキ 若林与左衛門

       

  安達原      シテ 前田 英一     ワキ 豊島 又衛

                           ワキツレ 段野 治雄

                仕 舞                            

          羽 衣      柳原 仁哉

          天 鼓      谷本  繁

          松 風      内海  実

          安 宅      吉岡 篤三

 

       ツレ 段野 治雄

        砧        シテ 伊藤 欣二    ワキ 若林与左衛門

       

         ツレ 藤井  茂

        通小町      シテ 青木 又雄    ワキ 吉岡 篤三

   

            子方 段野 治雄

        船弁慶      シテ 豊島 又衛    ワキ 吉岡 道夫

                              ワキツレ 柳原 仁哉

 

      附 祝 言

                             (藤井 茂記)