(原文はB5判 縦書き3段組み)

            東 京 凌 霜 謡 会

 ◇四月例会は、四月九日(第二土)午後一時より銀座交詢社にて開催された。当日は

  桜花満開で文字通り春爛漫といった日であった。参加者も十一名と盛会であった。

  ただ、吉野氏は体調の悪いため、また岡田夫人は時間の関係でともにお役なしだった。

    番  組

蟻 通   シテ  北岡源太郎(昭5  ワキ 渡辺藤四郎(昭13

     法皇 岡田茂義(昭4 

     内侍 中田夫人(故友次郎氏夫人)

       北岡源太郎

大原御幸  シテ 高田夫人(故透氏夫人)   ワキ 安村慶次郎(昭4

                        ワキツレ 三田三郎(大5

     ツレ 渡辺藤四郎

善知鳥   シテ 吉田 誠(昭14     ワキ 岡田茂義

     ツレ 中田夫人 

山 姥       シテ 三木静雄(昭4      ワキ 吉田 誠

    祝言 午後五時   

 

 ◇五月例会は五月十四日(第二土)午後一時より交詢社日本間二号室にて開催。

  ご婦人のお顔はなく男性八名の参加であった。

    番  組

     ツレ  渡辺藤四郎(昭13

竹生島   シテ 吉野正二 (昭12)    ワキ 三田三郎(大5

頼 政   シテ 安村慶次郎(昭4       ワキ 岡田茂義(昭4

杜 若   シテ 三木静雄(昭4        ワキ 吉田 誠(昭14

       渡辺藤四郎

     五郎 吉野正二

小袖曽我  シテ 北岡源太郎(昭5 

鵜 飼   シテ 吉田 誠         ワキ 岡田茂義

                      ワキツレ 三田三郎

    祝言 午後五時

  

 ◇六月例会は六月十一日(第二土)午後一時より銀座交詢社にて開催。当日は梅雨時

  とは思われない気持のよい初夏のような天候であった。久し振りに丸山様のお元

  なお顔も見え参加者十名、盛会であった。

     番  組

      ツレ 渡辺藤四郎(昭13

賀 茂    シテ 松山 緑(昭5       ワキ 三田三郎(大5

自然居士   シテ 岡田茂義(昭4       ワキ 吉田 誠(昭14

                                                                    ワキツレ 吉野正二 (昭12)

浮 舟    シテ 丸山語郎(大14      ワキ 高田小園(故透氏夫人)

柏 崎    シテ 安村慶次郎(昭4      ワキ 北岡源太郎(昭5

                       ワキツレ 三田三郎

小鍛冶    シテ 吉野正二        ワキ吉田 誠

                       ワキツレ 渡辺藤四郎

    祝言 午後五時

                銀座でビールを飲んで散会。             (渡辺記)