(原文はB5判 縦書き3段組み)
東 京 凌 霜 謡 会
◇出席者
高田小園(大5故透夫人)、三木静雄、安村慶次郎、岡田茂義夫妻(以上昭4)、
北岡源太郎、松山緑(以上昭5)、石井千澄(昭7)、大久保治一(昭11)、
吉野正二(昭12)、戸野本時彦、渡辺藤四郎(以上昭13)、瀧野晋(昭28)、
大角征矢(昭29)
▽・・・・第三五六回・七月二十五日(土)
於 銀座・交詢社
渡 邊
雨 月 三 木 北 岡
天 鼓 大久保 石 井
大 角
江 口 岡 田 吉 野
戸野本
蟬 丸 吉 野 渡 邊
大 角
北 岡
正 尊 瀧 野 石 井
附祝言
梅雨明け猛暑の当日、大久保氏の『天鼓』の頃、俄かに雷鳴しばしば轟き、大雨
降ること二時間、さしもの大久保氏の名調、一同の地謡も一瞬消されるかに思われ
ましたが、降り下った皷と共に、『打ち鳴らすその声の・・・・』と、雷公たじたじの
勢いで謡いきりました。「熱界雷」なる珍現象だったとか。
▽・・・・第三五七回・八月二十二日(土)
於 小石川・日立別館
石 井
大 角
玄 象 安 村 渡 邊
岡田夫人
通小町 高田夫人 吉 野
井 筒 三 木 瀧 野
独吟 勧進帳 石 井
戸野本
三井寺 松 山 岡 田
安達原 北 岡 大久保
戸野本
附祝言
東京には珍しい閑静な、広々とした庭を眺めつつ謡う味はまた格別。さらに高田、
岡田両夫人も見え、名曲を揃えて花やいだ別会となりました。
▽・・・・第三五八回・九月二十六日(土)
於 銀座・交詢社
小鍛冶 渡 邊 大久保
大 角
吉 野
清 経 岡 田 石 井
遊行柳 三 木 北 岡
松 蟲 安 村 高田夫人
紅葉狩 大 角 渡 邊
吉 野
附祝言
(大角 記)