(原文はA4判 縦書き3段組み)

           凌霜謡会(観世流)

             ▽・・・・新春例会・・・・△

 

と き  112日(土)

 ところ  大阪凌霜クラブ

 

  卒業生39名、現役3名の合計42名(内、女性15名)が集い、いつもながらの大盛況となり

 ました。名古屋、上、綾部、淡路などの遠方からの参加に加え、久しぶりに東京の向濱

 幸雄氏が参加。午前10時から始め25分の昼食休憩をはさみ午後5時過ぎまで素謡14番、連吟

 2番を力強く謡いあげました。

  回を重ねるごとに全体的に謡のレベルが向上しているように感じられ、中には50年余前

 の学生時代を思い出す迫力のある謡や、プロ並みの力のある謡などが聴け、日ごろの皆さ

 んの精進、研鑽の結果の現れを感じる次第。

  特に、約40名で声をそろえての地謡は地頭を中心によく揃い大迫力の、まさに圧巻とい

 ものでした。また女性のみの素謡「熊野」と連吟「班女」や学生女子の連吟「放下僧」は一

 段と美しいハーモニーが聴けて、最近の女性陣の目覚ましい充実ぶりがうかがえました。

  懇親会は前田紀一郎会長のユーモアあふれるご挨拶のあと、東谷氏の乾杯の音頭で始まり

 ました。謡会後のさわやかな気持ちの余韻が残るためか、あちらこちらで懇親の輪が広がり、

 楽しい話が尽きない様子でした。

  向濱氏の東京凌霜謡会の報告や竹内氏からは神戸大学謡曲愛好家広場のホームページの説

 明があり、学生の代表からは寄付やカンパのお礼と能楽部の現状報告がありました。部員の

 獲得では色々と苦労をしているようですが、昨秋留学生2人が入部したという明るい話があ

 りました。

  あっという間に時間は経過して、草壁さんの中締めで懇親会をお開きにしました。

  次回は68日(土)大阪凌霜クラブで開催を予定。多くの皆様の参加をお願いします。

 

番 組

 素謡・・・・老松、通盛、羽衣、松風、蝉丸、桜川、国栖、賀茂、実盛、熊野、西行桜、浮舟、

     藤戸、春日龍神

 連吟・・・・班女、放下僧

 

出席者

  井川一宏(前顧問教官)、里井三千雄、東谷 晟、北畠節也(昭31)、堤 文男(昭33

  福田好男(昭36)、久下昌男、前田紀一郎(昭38)、佐々木肇宏(昭39)、黒田昌吾

  段野治雄、戸次威左武(昭40大林治郎、楠田美樹、永江幹雄、林 耕作、

  小野山久美子(昭41)、三宅 晃、川上勝美、和田幸江(昭42)大島浩子、草壁美代子、

  安藤幸雄(昭43)、向濱幸雄、湯朝憲之、芥川美和子、八十嶋敦子(昭44)、川邊利招、

  武内安雄、高島千明、西田美恵子(昭46)、河野 豊、中崎和美、福田啓介(昭47)、

  飯田博江(昭49)、長永恭子(昭52、伏見和政(昭54)、横山雅子(昭57)、

  西川孝夫(12)

  田畑泰孝、宮田 華、中村叡奈(学生)

                                  (経・安藤幸雄)

 

     (転写注) 遠方からの参加者の地名に誤植がありました(水上)ので訂正しました。