(原文はA4判 縦書き3段組み)

          凌霜謡会(観世流)

            ▽・・・・初夏の例会・・・・△

 と き  610日(土)

 ところ  大阪凌霜クラブ

 

  OB44名、学生5名、計49名のたくさんの仲間が参加、大盛会となりました。いつもの

 ように豊川、綾部、氷上、淡路など遠方からも駆けつけていただきました。初参加は昭

 和31年卒業の北畠さん。最年長は昭和28年卒業、87歳の仲さん、最年少は今年入学、18

 歳の学生さんです。

  今回は、昭和7年から59年まで52年間の長きにわたり能楽部の前身である神戸大学風韻

 会をご指導いただいた、故宇治正夫師の旧宅のあった敷舞台と鏡板をご遺族のご厚意で

 ご寄贈いただき、大学の部室に修復移転のはこびとなり、その工事が5月末に完了したこ

 とを記念して、故宇治先生を偲び、感謝の意を捧げる会といたしました。先生に親しく

 ご指導いただいた多くの会員には想い一入のものがありました。

  謡会は午前10時から昼食休憩をはさみ午後5時半まで、素謡14番、連吟3番を元気一杯に

 謡いあげました。心地よい疲れでその後の懇親会も大いに盛り上がり皆さんお元気その

 のでした。昼の休憩時間には武内さん作成の舞台移設スライドを段野さんから説明を受け、

 懇親会では前田さんから舞台移設の工事経過、仕上がりの立派さをお話しいただきました。

 移設費用については当初予定よりかなり上回り心配でしたが、会員の皆様の大いなるご協

 力のおかげで、目途が付き、里井会長から皆さんにお礼のご挨拶を頂きました。本当にあ

 りがとうございました。

  大半の方が卒業後は謡から離れておられたわけですが、この会に出席の都度、元気な

 きな力強い声に戻られ、肚からの謡を楽しんでおられます。まだ再開をされていない方も、

 最初は聴くだけでも結構ですから是非一度お顔を出していただきたく思います。

  なお次回は来年113日(土)に新年謡会を予定しております。

 

番 組

 素謡・・・・養老、屋島、頼政、二人静、羽衣、江口、隅田川、三井寺、邯鄲、女郎花、景清、

     正尊、鞍馬天狗、船弁慶

 連吟・・・・網ノ段、殺生石、通小町

  

出席者

 仲  巌(昭28)、諏訪秀行(昭29)、里井三千雄、東谷 晟、牧 千雄、北畠節也(昭31)、

 堤 文男(昭33)、福田好男(昭36)、左鴻秋義(昭37)、久下昌男、前田紀一郎(昭38)、

 佐々木肇宏(昭39)、黒田昌吾戸次威左武、段野治雄(昭40大林治郎、楠田美樹、

 永江幹雄、林 耕作、小野山久美子(昭41)、尾島洋三、川上勝美、三宅 晃、

 丹羽啓裕(昭42)、安藤幸雄、大島浩子、草壁美代子、吉田健一、藤本吉郎、(昭43)、

 八十嶋敦子(昭44)、川邊利招、武内安雄、高島千明、西田美恵子(昭46)、河野 豊、

 中崎和美、福田啓介(昭47)、飯田博江、三崎典子(昭49)、長永恭子(昭52

 伏見和政(昭54)、梅園健治(昭61)、西川孝夫(12)、一色俊哉(平23

 田畑泰孝、滝川覚文、中村叡奈、宮田 華、酒井泉緒(学生)

                                    (法・尾島洋三)