(原文はB5判 縦書き3段組み)
東 京 凌 霜 謡 会
十月九日(第二土)午後一時より交詢社(第二日本間)にて開催。参加者九名。
小鍛冶 シテ 渡辺藤四郎(昭13) ワキ 吉野正二(昭12)
成経 吉野正二
康頼 吉田 誠
ツレ 吉田 誠
ツレ 高田小園(故透氏夫人)
砧 シテ 中田あや(故友次郎氏夫人) ワキ 三木静雄
阿 漕 シテ 安村慶次郎 ワキ 三田三郎(大5)
祝言 午後五時
東京凌霜謡会は、昭和二十九年三月の第一回以来、回を重ねること三〇〇回に及んだので、
十一月十三日これを記念した謡会が日立大崎クラブで午後一時より開催されました。この会の
設立者は、明治四十五年卒の故音申吉氏で、初めの頃は同級生(ヒマラヤ会)の同好の士が集
まっていたのが、だんだん発展したものです。
当日は小春日和で参加者も十六名で盛会でした。終了後長老三田三郎氏の音頭で会員の健康
と会の今後の隆盛を祈念して乾杯し、楽しい夕食を共にして解散しました。
番 組
連 吟 安村慶次郎(昭4)
邯 鄲 シテ 岡田茂義(昭4) ワキ 吉田 誠(昭14)
ワキツレ 安村慶次郎
ツレ 三田三郎(大5)
江 口 シテ 三木静雄(昭4) ワキ 吉野正二
独 鼓 薪之段 安村慶次郎
高田夫人
ツレ 戸野本時彦
花 筐 シテ 松山 緑(昭5) ワキ 高岡幸彦
ワキツレ 吉田 誠
紅葉狩 シテ 中村夫人(故新三郎氏夫人) ワキ 中田夫人(故友次郎氏夫人)
ワキツレ 岡田夫人(茂義氏夫人)
(地頭) 高田夫人(故透氏夫人)
祝言午後五時半
▽・・・・ 十二月例会 ・・・・△
本年最後の十二月例会は、十二月十一日(第二土)午後一時より、銀座交詢社にて開催された。
参加者十一名、元気に五番を謡い納会となった。
番 組
葛 城 シテ 安村慶次郎(昭4) ワキ 吉野正二(昭12)
ツレ 渡辺藤四郎(昭13)
ワキツレ 安村慶次郎
定 家 シテ 三木静雄(昭4) ワキ 北岡源太郎(昭5)
ツレ 高田夫人(故透氏夫人)
巻 絹 シテ 丸山語郎(大14) ワキ 吉野正二
終了後銀座で忘年会をして会員の健康を祝った。 (幹事 渡辺記)
(転写注) 10月例会「小鍛冶」ツレ吉野氏の卒業年次「昭16」を「昭12」に訂正。
11月例会連吟の曲目表示なし。「紅葉狩」シテ中村夫人の夫君名「信三郎」を「新三郎」に訂正。
12月例会曲目誤植につき「鈴木」 を「鉢木」に訂正。