(原文はB5判 縦書き3段組み)
恒例の凌霜謠会を去る七月六日(日)松泉館舞台(阪急六甲駅北、若林邸内)で開いた。
今回は参加者二十一人に達し、遠く広島から香川義行氏の参加もあり、卒業年次も大正七
年の青木又雄大先輩から昭和四十七年の河野豊氏までの拡がりをもっており、金剛流の関
米太郎氏の初参加があり、さらに神戸大学風韻会の女子学生四人の連吟もあって多彩で充
実した会であった。ただこの会の功労者、藤尾豊一氏(昭3)が去る四月に逝去されたこと
は痛恨事であった。
予定の時間内に素謠十番、仕舞五曲、連吟一曲をこなし、終了後直ちに懇親会に移った。
謡に仕舞に全力を傾けた後の爽快さを基調に同窓・同好の誼みを深め、次回を約して散会
した。出席者(敬称略)および番組はつぎのとおりである。
(藤井 茂記)
〇出席者
青木 又雄(大 7) 栗岡 治作(大10) 井口 宗敏(大11)
若林与左衛門(大13) 若林 邦昌(若林氏令息)前田 英一(大14)
香川 義行(昭3) 谷本 繁(昭4) 丹羽 武男(昭 5)
関 米太郎(昭 4) 藤井 茂(昭 7学) 国重 猛(昭 8)
西尾 雄一(昭11) 福光 家慶(昭15) 伊藤 欣二(昭17)
数井 卓男(昭18) 荒川 祐吉(昭21) 柳原 仁哉(昭25) 大良 晃彦(昭39経)
戸次威左武(昭40営) 河野 豊 (昭47営)
素 謠
河野 豊
嵐 山 荒川 祐吉 谷本 繁
連 吟
敦 盛 神戸大学風韻会学(女子学生)
伊藤 欣二
井 筒 国重 猛 西尾 雄一
大良 晃彦
若林 邦昌
頼 政 井口 宗敏 香川 義行
大良 晃彦
海 士 数井 卓男 若林 邦昌
仕 舞
八 島 西尾 雄一
遊行柳 谷本 繁
鵜ノ段 香川 義行
大良 晃彦
百 萬 河野 豊 柳原 仁哉
松 風(金剛流) 関 米太郎
丹羽 武男
熊 坂 戸次威左武 福光 家慶
付 祝 言