(原文はB5判 縦書き3段組み)
凌 霜 謡 会
暫らくぶりに凌霜謠会を開催した。昭和四十八年七月八日(日)午前十時始め、
場所は松泉館舞台(阪急六甲北口、若林邸内)参加者は大正七年卒の大先輩青木
又雄氏から昭和四十七年卒の河野豊氏まで、各年齢層にわたる十八名、遠くは広
島から香川義行氏が参加された。ほかに若林与左衛門氏の令息邦昌氏の参加があ
り、宇治正夫先生の御出席をえて、充実した会であった。素謡九番、仕舞三番に
精魂を傾けた後で懇親会をもち、和気溢れる歓談に時を忘れるほどであったが、
次回を約して午後八時散会した。当日の番組はつぎの通り。
素 謠
ツレ谷本 繁(昭 4)
藤 戸 シテ福光 家慶(昭15) ワキ若林与左衛門(大13)
ツレ段野 治雄(昭40)
仕 舞
笠の段 西尾 雄一(昭11)
花 筐 吉岡 篤三(昭 5)
素 謠
ツレ香川 義行(昭 3)
ツレ段野 治雄(昭40)
山 姥 シテ青木 又雄(大 7) ワキ若林 邦昌
付 祝 言
(藤井 茂記)